こんにちは。保育士セラピストおかたお麻耶です^^
子どもが親の言うことを聞かない時に思わず暴言を吐いてしまうことがあります。
暴言と意識しないまでも他人には聞かれたくない言葉を言ってしまう。叩く、押すなど手をあげてしまう。
この育児じゃいけない気がするけど、でもそうしないといけない現実がどんどんやってくる。
どうやって止めていったらいいのか・・・とお悩みの方に、今日は子どもの育ち&具体的な言葉がけについて学びましょう。
新たな発見があるかも。そして知識として知っていることで、止められる言動もあるかもしれません。

私は現在4,2,1歳の3人の幼児を子育て中です。体だけでなく心も成長することを毎日間近で見せてもらっています。
私が学んでいる一つ、発達心理学では「人は成長するもの」ということを基本的な人間観とします。大人も子どもも成長します。
親も人間ですから、カッとなることも失敗することもあります。
今日の記事を読むと、普段の親としての自分を反省することもあるかもしれません。
しかしそれこそが糧です。失敗して反省することこそ、いい子育てに近づいている証拠です。
親の言葉は覚えている?!5歳までの脳の育ち
幼児と小学生の脳の違い
日々起こることを子どもたちは覚えているのでしょうか?
結論をいうと、覚えようとしている事柄ではないので、自力で思い出せる記憶としてはほとんど残りません。
ただ、脳には刻まれます。
それが生んでしまうものの一つに「生きづらさ」があります。

記憶とは次のようなものではないでしょうか。
例えば「小学生の頃に仲良しだった友達の名前はなんだっけ?」「その友達とどんな遊びをしていたっけ?」というような、振り返ってさかのぼることができるものです。
また、掛け算の九九や歴史上の人物を暗記するなどの意識して頭に覚えさせること。これも記憶ですね。
こういった必要な時に必要な情報を思い出すためには、それなりに高度な脳の使い方をすることになります。
例えば、「できるだけたくさん覚えてください」と次のような記憶力クイズを出すと、
4歳の子は「タコ、ウサギ、バス・・・」と見たものをそのまま覚えようとします。
しかし10歳ごろになると「グループに分けて覚えてみようかな、そのほうが覚えやすそうだし」と自分の記憶量などを元に、調整したり工夫してより覚えやすいように記憶することができるようになります。
これはメタ記憶と言われます。小学生で教わる科目は、このような脳の使い方ができるように工夫されています。

5歳までに完成する脳の一部
これよりもっと早い段階で完成する部分があります。
それは容量。
記憶には3種類あります。
短期記憶:20~30秒ほど保たれる記憶
長期記憶:半永久的に保持される記憶
これらのうち上の2つ(感覚記憶と短期記憶)は5歳ごろまでに大人とほぼ同じ容量になります。
それだけ脳が5歳までに発達するいうことです。
発達というのは何かをきっかけに起こっていくもの。そして進んでいくものです。
どの方向へ伸ばすかによって、それがどの程度伸びるかが変わってきます。
反対に、伸ばしたくないことも伸びる可能性があるということ。

1歳半ごろから生まれる大きなもののひとつに自尊感情があります。
自尊感情とは、自分は価値のある尊い存在だという感覚で、自己肯定感の根っこになります。
最近、自己肯定感という言葉をよく聞くようになりましたね。
自尊感情の強さは養育者との関わり方と深い関係があります。自尊感情が育っていないと劣等感が生まれやすくなります。
劣等感にとらわれていると「自分は何をしてもダメだ」という感情につながることがあります。
人生の途中で私たちは、何度も困難なことに出会うのですが、乗り越えたいことが乗り越えられない、または乗り越えるのに時間がかかる等の生きづらさへとつながる可能性があるのです。
子どもの未来を暗くしないために。親が与える影響を知ろう
まだ子どもが小さいうちは気づきにくいのですが、将来的に子どもが生き辛さを感じる芽は、早いうちから実は始まっています。
具体的な例を見てみましょう。
【例①:拒食症のKちゃん】
「○○しちゃいけません」「絶対に○○しないでね」「ママは○○するような子は知りません」という言い方がクセになっているママAさんがいました。
Aさんは普段から自分の体型を、太っていると気にしています。生活の中で自然と「食べる+ネガティブな言葉」が多くなっていました。AさんにはKちゃんという女の子の子どもがいます。
あるときKちゃんが、ダンスを習っている友だちのように「私もダンスがしてみたい」と言いました。Aさんは言います「あなたは太ってるから無理だよ」と。
成長するにつれ思考の幅は広がります。太る太らないという言葉に敏感になったKちゃんは、次第にこれを食べると太るかもしれないと不安な気持ちをよく抱えるようになりました。
太るから食べてはいけないと思うのですが、いくら思っても不安な気持ちは消えません。不安な気持を消すためにKちゃんは「食べない」という選択をします。
食べないことで「私はちゃんとできてる」「私はキレイな状態」と安心するのです。
食事を摂ることがだんだん苦痛になり、あるとき拒食症だと診断されました。
次の例です。
【例②:不登校のD君】
D君は小さいころから優しい両親に愛情たっぷりに育てられています。
「○○が欲しいのね、ハイどうぞ」「○○よりもこっちにしたらどう?」「ごはん嫌なら残してもいいよ」。祖父母もしっかりかわいがってくれ、「楽しそうなおもちゃを買ってきたよ」欲しいと言わなくてもなんでも揃う生活です。
周りの大人達へ「そのおもちゃ、とって!」「あれが絶対ほしい!!」言葉も増え、したいことを自らの言葉で話せますが、その態度はまるで王様。
ですが外に出るとモジモジすることも多く、ママがすかさず「Dは恥ずかしがり屋で自分では挨拶できないのよね」とフォローを入れます。
やがてD君は小学校に入り、交友関係が広がってきました。友だちとうまくいかなくなったら必ず家へ逃げるように戻ってくることが増えているようです。
ある朝D君が言いました。「今日は学校に行きたくない」。
数日休ませて様子を見ていましたが体調が悪いわけではなさそう。担任の先生に相談すると「無理に来させなくてもいいですよ、もう少し様子を見ましょうか」とのこと。ちゃんと解決していけるのか、ママは不安です。
Kちゃんは拒食症と診断を受け、D君は不登校になりました。
物事には原因があり、そして結果があります。原因は一つではありません。言葉がけや目を向けるポイントがどこにあるかなど日々の小さいことの積み重ねが、結果となります。
日常生活の中の小さなことからサインが出ているのですが、そのサインに気付いてあげられるのは一番近くにいる大人なのです。
一人では何もできない子どもに対し、何をどのようにしてあげるか?私たち親が担っている今の時間が、やがて子どもを苦しめることにも、喜ばせることにもつながります。

こんな言葉がけが子どもの自己肯定感を高めてあげられる
親がまだ無理だと思ったことでも「ダメ。まだ無理だよ」というのではなく、まずはやらせてみる。
やり遂げることができれば、子どもは「自分はできるんだ」と自尊感情をもちます。
本人はやりたくてもできないようなら「少し手伝ってあげようか」など、子どもの自尊感情を傷つけないような言葉がけをしたいところですね。
普段から意識したい良い言葉がけがあります。子どもにも伝わりやすく、親もポジティブになれる、一石二鳥の言い方を紹介しますね。
ぜひたくさん使ってください^^
●否定しない言い方
×「走らないの!」→○「歩こうね」
×「もう遊ぶのはやめて」」→○「お昼ごはんを食べに行こう」
・・・子どもはダメな行動のみを指摘されてもすぐ動けません。してほしい行動を具体的に大人が示してあげましょう。
●命令しない言い方
×「~しなさい」→○「~しようね」「~してみる?」
・・・命令口調は押し付けられた気持ちになってしまい、ストレスを与えます。言葉以外にも表情、声色からも伝わっています。
●気持ちに共感してあげる
×「泣かないの!」→○「悲しかったんだね」
・・・今の気持ちに寄り添うと、子どもに安心感を与えることができます。弱っているときに突き放される言い方をされると、傷つきます。
●大人の気持ちを伝える
×「いい子にしてなさい」→○「その方がママは嬉しいな」「カッコイイと思うよ」
・・・大好きなパパママが嬉しいと、子どもも嬉しい。大好きなパパママが悲しいと、子どもも悲しい。「普通は~」「みんな~」と一般論を伝えるより、身近な大人の気持ちを伝える方が子どもは納得するのです
最後に
育児中は毎日バタバタで走り去ってしまう日々ですね。
子どもが寝ている間など少しゆとりがあるときに、どんなお子様に育ってほしいか未来に目を向けてみると、新たな気づきがあるかもしれません。
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