オンライン教材【パパママで共有できる】トイトレもスムーズに!0~6歳子育て基礎知識

 

子育てを

きちんと学んだ方がいいかな。

 

そう思ったことは

ありませんか?

 

 

それなら私が大事なところだけをコンパクトにお伝えします。学びの時間はできるだけ抑えて、浮いた時間で目の前のお子さんをしっかり見てあげてください。要点は短時間で学んで、子どもの今を見る。親である人にしかできないことが、今、きっとあります。

 

こんにちは。保育士セラピストまや(@otete_tsunaide)です。さっそく学んでいきましょう。

 

子育てを深く学ぶことは、自分を学ぶことでもあります。それは癒しのチカラも持っています。子育てのやり方次第で、自分自身を豊かにする。それは心地よいことであり、無理せず背伸びせず自分らしく生きること、そのもの。

 

私と一緒に一つずつ、見ていきましょう。

 

 

子育ての軸があると、やっぱり育児は楽だった

 

もしかしたらあなたも聞いたことがあるかもしれませんが、乳児~幼児期は「人生の土台をつくる」とっっても大事な時期です。

 

その頃の育児は、なかなか大変です。ママの経験もないところからのスタートだから。だけどこの時期で人生を生きていくための土台が作られてしまうのです。できればどっしり構えていたいですよね。

 

あなたには子育てにおいて「軸」がありますか?言い方を変えれば「これだけは大事にしよう」と思える考えや行動がありますか?

 

子育ての軸について、私の場合をお話ししますね。

 

私は今、6歳、4歳、3歳の三人の子どもを育てていますが、「自分の考えを持てる人になってほしい」という願いがあります。そのために必要だと感じていることが2つあります。

 

①子どもの思いを、きちんと言葉にしてくれる人の存在

②より多くの体験

 

①きちんと言葉にしてくれる人の存在 これは、ママである普段の私の言動ももちろんですが、保育園をどこにするか?迷う時にも役立ちました。一言で保育園といっても、一つ一つに特徴があったりして、けっこう迷うものなんですよね。そんな中、「保育する人数(先生の数)にゆとりを持たせています」と話してくれた保育園に、子どもをお願いすることにしました。大正解だったと思います。

 

どんなにすばらしい人でも、時間のゆとりがないときに焦るのは当たり前。一人の先生が3人の子どもを見るのと、6人の子どもを見るのとでは、どちらが先にゆとりがなくなるかは明白、ですよね。ゆとりがあるからこそ丁寧に関わることができるのは、親も先生も同じです。

 

②より多くの体験 これも、私が子どもにさせてあげたいことなのですが、時にカンタンではありません。夏の暑い日に「公園に行きたい!」と言われ、連れていく・・・。冬の寒い日、貴重な休みにゴロゴロしていたい気持ちは山々だけど、雪を見るために出発する・・・。中には夫が乗り気でないときもあって、「えー?!夫婦で休みなのに、私だけが子どもと外出するの?」と理不尽に思うこともあるんですが、子どものために耐えることもあるんです。

 

一例として私の話をしましたが、時に苦しい場面があっても「子育ての軸」が自分の中にあれば、つらいことがあっても切り替えられたり、あとになって自分を褒めたりできるもの。それがないと他に振り回されて、結局自分をすり減らすことにもなりかねません。

 

とはいえ、私に初めから子育ての軸があったわけではありません。このオンライン教材でお伝えしていることを知り、「子どもは大事、同じくらい自分も大事」と感じながら生活をしてきたら、子育てがとってもラクに、楽しくなってきました。

 

これから、必要だったことをすべてお話ししますね。一言でいうと『心に○○○を育てる』

 

子どもも、そして私たち親も、です。

 

 

 

目次

 

第1章【目的】子育て込みで自分の人生を豊かにする方法

 

第2章【問題】テキトー育児の先にある闇

  現代の育児の特徴

  生きるための力が減っている

  愛着障害について

 

第3章【基礎】子どもについての基礎知識

  アイデンティティ(自分らしさ)の作られ方

  人格形成の3つの基盤|快動

  人格形成の3つの基盤|自律

  人格形成の3つの基盤|心の安定

  保育士の基本とは(動画)

 

 

第4章【実践】シーン別・発達の流れとお世話のポイント

  排泄(トイレ)

  服の着替え

  社会で生きる力

 

このページは随時コンテンツを増やしていきます。ご質問やお問い合わせはこちらから

 

【目的】子育て込みで自分の人生を豊かにする方法

0~6歳は「心の信号機」を育む時期

 

まずは『人生の土台をつくる時期を逃さず、心に○○○を育てる』の○○○を解説していきます。

 

人生の土台をつくる0~6歳は、「心の信号機」を育む時期です。大人も子どもも身の回りのことを、自分だけが持つ「信号機」を頼りに、判断したり選択したりして日常を暮らしています。

 

 

 

生まれたばかりの赤ちゃんは、心の存在すら気づきません。成長とともに、いろんな物事を判断する軸となる『心の信号機』が作られていきます。濃い霧の中からだんだん景色が見えてくるように、小学生になるまでの間に少しずつ形・機能がハッキリしてきます。

 

一度つくられたら、大人になっても性質があまり変わりません。「ダイエットが続かない」「禁煙なんて絶対ムリ」みたいに、習慣を変えることは難しいって言われますよね。その習慣を作り出す原点が、心の信号機です。

 

その性能は、みんな違いがあります。同じような出来事があった時、受け取り方は人によって違います。AちゃんとB君(5才)を比べてみます。

 

 

 

例えば、ひらがな。Aちゃんにとっては「いい気分を呼ぶもの」のようです。B君にとっては、「やらなくちゃいけないこと」のようです。

 

例えば、虫。Aちゃんにとってはいない方が嬉しい。B君にとっては、いた方が嬉しい。

 

例えば、歯みがき。Aちゃんにとっては、ママと寝るための手段。B君にとっては、自分を大事にする方法。

 

こんな感じで、一つの事柄でも受け取り方が違う。その判断をどのようにするかを、0~6歳は生活の中でつかんでいく時期なんですね。

 

・・・なんとなく、伝わりますか?

 

 

親の幸せを見て、子は育つ

 

心の信号機は、親が与えようと思った通りに仕上がるものではないのかもしれません。子どもは親が願う通りに育つものではないからです。

 

でも、言葉がけや時間・空間を用意することで、ある程度の期待を持ってもいいと考えています。それこそが保育=守り育てること、ともいえるのではないでしょうか?

 

ただその前に、大事なことがあります。それは、子どもに期待する前に、親である人自身が自分の心の信号機を見直すこと。3つの要素【いい気分・自律・心の安定】はどれも生きていくために必要なもの。

 

自分にとって、いい気分って?

自分を律することの気持ち良さ

どうすれば自分は心が安定するのか?

 

こういったことを親自身が、日々の生活の中で感じる。または考える。必要なら改める。まず親である人が、幸せに向かって整えていくと「この子が幸せになるためには?」などと改まって考えなくても、子どもは自らの力で幸せに生きていくことになります。

 

このことは第3章【基礎】子どもについての基礎知識|自律のなかの「しつけ」の項目でも出てきますので、確認してください。

 

こうやって暮らしをつくっていこうとするとき、子どもは時に様々なヒントを与えてくれます。子どもは自由で、自分の気持ちに素直に動きます。悲しければ泣き、嫌なことは遠ざけます。そういう目線で見ると、子どもとの暮らしがこれまでより新鮮に見えるかもしれませんね。

 

 

 

そんな風に、お互いを個として感じられる時間が増えると、子育ては意外なほどに楽になります。

 

心の信号機は、日常の生活の中で作られていきます。食事、睡眠、言葉、体の成長…などと絡み合って、子ども自身の「自分らしさ」をつくっていきます。

 

 

 

【問題】テキトー育児の先にある闇

現代の育児の特徴

 

育児をする前に知っておかなければならない、現代の若者が抱えやすい問題点があります。次のようなことです。

 

家庭内暴力

不登校

拒食症

暴走

自傷行為

いじめ

シンナー

覚せい剤

援助交際

ひきこもり

 

 

年齢を重ねるごとに、さまざまな表れ方をします。それらが起こる原因としては、次のようなことが挙げられます。

 

 

  • 無気力
  • 自立していない
  • コミュニケーション力が低い
  • 衝動を抑えられない
  • 積極性がない
  • 社会性の欠如
  • 学ぶ意欲・主体性の低下

 

 

これらは乳児期・幼児期といわれる0歳~6歳の子ども達は、本来持っているものです。乳幼児期から若者になるまでの間に削がれてしまっているんですね。これは幼児期の子育て方法とつながっていると言われています。

 

ものごとには必ず原因があります。

 

 

 

今はまだ子どもが小さく、他人ごとに思えるかもしれません。しかし2022年の日本で育つ子ども達は、このようなリスクを抱えています。こういった問題は本人ももちろん苦しいのですが、家族もまた同じように苦しい時間を過ごさなければなりません。もし避けられる術があるなら知っておきたくないですか?私が「自分をラクにする育児」と提唱しているのは、こういった理由です。

 

 

Point1:

陥りやすい問題点・予防策を事前に知っておくことで、将来の自分をより幸せにできる。

 

生きるための力が減っている

 

児童精神科医 佐々木正美先生が、著書【子どもへのまなざし】でもおっしゃっていますが、育児に失敗があるとすれば、その多くは「急ぎすぎ」「手抜き」によるものがほとんどです。ではなぜそうなってしまうのか?というと、人間関係が薄くなりがち(近所づきあいやオンライン化など)であること、ストレス社会(自律神経や体調のバランスが保ちにくい)であること、などが挙げられると思います。

 

結果的に、生きる力が弱まります。最近多く聞くようになったHSP(Highly Sensitive Personの略)やHSC(Highly Sensitive Childの略)などからも分かるように、生きづらさを感じる人は年々増えています。

 

生きるための力が減る過程には、どのようなことがあるのでしょうか?生きる力の項目を挙げていきながら、「なぜそれがなくなったのか?」「どんな出来事がその子から力を奪ったのか?」を見ていきましょう。

 

 

 

過干渉は、子どもが望んでもいないことをやらせすぎることです。自分以外から助けを借りずに、または支配を受けずに、自分の力でやっていく力がつきません。

 

 

親やまわりの人に、いつも見守られていたという実感を持てる子どもが、人間らしい人間として育っていきます。どんな姿も楽しく見守られる。それは初めからカンペキでなくても、見守る側に心の準備や訓練ができていれば、いい親であるということ。育児を楽しめない人に育てられるということは、子どもにとって不幸なことです。

 

 

子どもが2、3歳と大きくなるにつれて、しつけをしていきます。基本的信頼感と呼ばれる「自分が大切にされている実感」が十分でないまま、早くからガンガンしかりながら何かをしつけようとするのは、身に付かないばかりでなく、子どもの自尊心を傷つけ、反逆心・敵意・憎しみなどの感情を内在化させるだけです。

 

精神科や心療内科では、思春期になってから乳幼児期のやり直しをしなければならない事例も数多くあります。それは簡単なことではありません。

 

 

子どもはしつけをされることが嫌ではありません。できないことができるようになるのは、むしろ喜び。ですが、例えばトイレトレーニングの場面で、「出るまで座っていなさい」「もううんちが出る時間なんだから、あなたは出るまで立っちゃいけない」という、子どもの気持ちよりも他人のコントロールを押し付けるやり方では、自分をコントロールする力は育ちません。

 

 

生きる力がなぜ育たないのか?なんとなく理解できましたか?ここでおさらいです。

 

Point2:

急がず、手を抜かず、の気持ちで、信頼感→自律性の順番を大事にする。
(信頼感…人を信じたり、自尊心を持つこと/自律性…自分の感情や衝動を抑える機能)

子どもは、自分の望みが叶えられたあと、相手のいうことを心から聞き始める。しつけたことができるようになるタイミングは、子どもに任せる。

 

愛着障害について

 

育児の前にもう一つ知っておきたいことがあります。

 

現代人が抱えている様々な問題にかかわっているばかりか、一見問題なく暮らしている人でも、その対人関係や生き方の特性を、最も根底の部分で支配している「愛着」の問題を見ていきましょう。

 

医学・心理学でさまざまな考え方があり、決まった定義がない状態ですが、私たち親は自分事として知っておく必要があると思います。

 

愛着とは、人と人との絆を結ぶ能力のこと。人はそれぞれ特有の愛着スタイルをもっています。どういう愛着スタイルを持つかにより、対人関係や愛情生活、仕事の仕方、人生に対する姿勢まで大きく左右されます。

 

愛着は特別な結びつきです。求めたら応えてくれるという関係の元に培われます。それは「特定の人」と結ばれます。多くの場合はお母さん

 

愛着の研究

 

愛着の研究は、心理学者のジョン・ボウルビィやメアリー・エインスワースなどの研究者により、子どもの愛着の研究から始まりました。近年では大人においても、愛着が果たす役割の重要性は注目が高まっています。

 

 

 

愛着の傷はさまざまです。

 

  • 幼いころに親に捨てられた
  • 親と死別した
  • 親と離れ離れに暮らさなければならなかった
  • 親から放っておかれた
  • 虐待された
  • 親の離婚やけんかを目の当たりにした
  • 親の自暴自棄なふるまいや自殺を図ろうとしたことがある
  • 再婚などで親の愛情が他の存在に奪われた
  • 親が自分より他のきょうだいをかわいがった
  • いつも否定された
  • 親の都合や期待ばかり押し付けられた  など

 

 

私は母子家庭で育ちましたが、親に捨てられたという実感はこれまでありませんでした。母親は立派に私を育ててくれたと思っています。ですが父親には捨てられたとも言えます。(これは私の場合であって、母子家庭のすべてが父親に捨てられたわけではありません)

 

このことは、実は見えない傷になっているのかもしれません。

 

また、親が自分より他のきょうだいをかわいがったというのも、実はよくあります。親の側の意図はどうであれ、幼いころに「自分より○○の方がかわいいんだ」と感じる回数は意外と多いのかもしれません。

 

 

 

いくらまわりの多くの人が、その子を可愛がって、十分なスキンシップを与えても、安定した愛着が育っていくことにはなりません。特定の人との安定した関係が重要なのであり、多くの人が関わりすぎることは、逆に愛着の問題を助長してしまうことさえあります。

 

児童養護施設などで育った子どもが、愛着障害を抱えやすい理由は、絶対的な愛情量の不足が挙げられます。そしてそれ以外に、「複数の養育者が交替で関わる」という事情もあります。この観点で見ると、仕事と養育は、同じ土俵で考えてはいけないことに思えます。

 

また、実の親に育てられた子どもでも、同居する祖父母や親戚が可愛いがってくれるからというので、母親があまりかわいがらなかった場合、のちのち精神的に不安定になることも多く報告されています。

 

 

愛着の作られ方

 

では愛着はどのように作られるのか?知りたいですよね。要点を2つにまとめます。まず①子どもの欲求を感じ取る母親の感受性、もう一つは②速やかに応えてくれる応答性 この2つです。

 

①については、子どもの欲求は生活の中で出てきます。そしてそれは日を追うごとに成長します、発達ですね。子どもの心の動きの連続である「成長」を知るためには、0~6歳の発達の全体の流れを具体的に知っておくことが、より感受性を高めることになります。街をボーッと歩いてると見えないことも、「今から白い服の人に注目してください!」と言われれば目で追ってしまうもの。そして実際に見つけることができます。それと一緒なんですね。第4章【実践】シーン別・発達の流れとお世話のポイントで確認しましょう。

 

 

 

 

 

②速やかに応えてくれる応答性については、抱っこ・スキンシップ。これに尽きます。安心と抱擁で包むことで、子どもは母親との間にゆるぎない愛着を育むことができるのです。

 

人は、生まれるとすぐに母親に抱きつき、つかまろうとします(モロー反射)。食べることも知らない赤ちゃんなのに、ですよ!逆に言えば、育っていくためには食べることよりまず先に、つかまり、体に触れ、安らうことができる存在が必要なのです。

 

そうしたことの重要性が知られていなかったころ、孤児となった子どもは、スキンシップの不足から食欲が低下し、衰弱死してしまうことが多くありました。子どもが成長するうえで、母が子を抱っこすることは、乳を与えることと同じくらい重要。いくら栄養を与えても、抱っこが不足すれば、子どもはうまく育ちません。

 

抱っこをし、体を接触させることは、子どもの安心の原点であり、愛着もそこから育っていきます。心理的な影響だけでなく、生理的な影響も及ぼします。子どもの成長を促す成長ホルモンや神経成長因子、免疫力を高める物質、さらには、心の安定に寄与する神経ホルモンや神経伝達物質の分泌を活発にします。

 

そして子どもから母親に対する愛着が生まれるだけでなく、母親から子どもに対する愛着も強化されていきます。

 

抱っこは、スキンシップという面と、「支え、守る」という面が合わさった行動です。よく抱っこされた子は、甘えん坊で一見弱々しく見えて、実のところ、強くたくましく育ちます。その影響は、大人になってからも持続するほどなのです。

 

 

Point3:

抱っこという実に原始的な行為が、子どもが健全な成長を遂げるうえで非常に重要である。

 

愛着が作られる時期

 

ここで、かなり重要なことをお伝えします。愛着がつくられる時期は、期間限定です。図の通りです。

 

 

 

 

 

新生児~生後6ヶ月は、この時期でも母親の交代は、対人関係や社会性の発達にダメージを与えます。

 

6ヶ月~1歳半は「臨界期」と呼ばれ、愛着形成にとって最も重要な時期です。母親から離されたり養育者が後退すると、愛着が傷を受けやすい時期です。

 

2歳を過ぎて養子になっても、義母になかなか懐かない例は残念ながら多いのです。青年期に恋人に気軽に頼ることができにくくなったり、仕事で困っていてもなかなか他を頼ることができにくくなったり、ということにつながります。

 

 

 

愛着の行く末「心の安全基地」

 

愛着の絆は、半永久的な持続性があります。一旦しっかり形成されるとカンタンには消えません。どんなに遠く離れていても。どんなに時間を隔てていても、心の中で安全基地として働きます。

 

なぜ安全基地が必要なのか?というと、いざというとき頼ることができ、守ってもらえるという「心の支え」になるからです。

 

キャンプに行くと、テントを張りますよね。見知らぬ大自然の場所はワクワクするものですが、いったん帰る場所がなければ身を休めることも、心を落ち着かせることもできません。

 

家も同じ役割を持ちます。嬉しい・つらい・緊張・不安など刺激的な外の世界から、いったん自分を休ませる。それを繰り返して私たちは生活を維持しています。

 

心の中に安全基地がもてない障害ともいえる愛着障害。幼いころの愛着障害は、大人になってから実にさまざまな場面で、悪い方向へ引っ張ってしまうこともあります。

 

 

Point4:

心の安全基地:気持ちが不安定・心細い→頻繁に必要/気持ちが安定・自信→自力での行動が増える

 

 

 

子どもの成長とともに、だんだんと心の中で安全基地のことを思い描くだけで十分、落ち着けるという状態になってきます。ここで安全基地の条件を見ておきましょう。

 

 

 

 

「大事だと思う、だけど具体的にはどうすれば?」と思う方のために、具体的な行動ステップを示します。それは、次のようなことをしないことです。

 

  • 相手がするべきことまでしない
  • もとめていないのに余計なことをしない

感受性が乏しいと、相手の気持ちがわかりにくくなります。先述の、愛着の作られ方①子どもの欲求を感じ取る母親の感受性でもお話しした通り、生活の中で見られる子どもの成長の全体の流れを知っておきましょう。このまま読み進めてもらえばOKです。

 

  • 気分や都合で対応を変えない

これも大事。親のゆとり(精神的・時間的・経済的)が持てる社会は、理想ですね。

 

さて、愛着についてはここで終了しようと思います。

 

安全基地は、子どもにとっても大人にとっても同じことが言えるので、私たち親も必要です。本やネットの世界が安全基地になっている人もいますね、それもよいと思います。積極的に体と心を休ませながら、進みましょう。

 

 

【基礎】子どもについての基礎知識

 

では、いよいよ子どもについて学んでいきましょう。

 

0~6歳、生まれてから小学生になるまでの間に、あなたの子どもは、人生の土台をつくります。自分の心に、自分専用の信号機を見つけ、現実に起こることを自分なりに判断して生きていきます。

 

多くの親が願うことに「自分らしく生きてほしい」というのがあると思います。その子だけが持つ力を発揮しながら、それを誇りに思いながら生きていってくれたら、それは本当にすばらしいことですよね。

 

漠然としたイメージから、要素をより具体的にしていくことで、実現させていきましょう。

 

生きる上では、いろんなチカラが必要になります。

 

 

 

  • 健康な心と体
  • 自立心
  • 共同性
  • 道徳性・模範意識の芽生え
  • 社会生活との関わり
  • 思考力の芽生え
  • 自然との関わり・生命尊重
  • 数量や図形、標識や文字などへの関心・感覚
  • 言葉による伝え合い
  • 豊かな感性と表現

 

【参考:厚生労働省 保育所保育指針・幼児期の終わりまでに育ってほしい姿より】

 

上記はあくまで一例ですが、「いつ、どのチカラをどんなふうに選び取っていくか?」それこそが自分らしさ。 

 

例:コミュニケーションをとる必要があるとき、直接しゃべるほうが安心するから電話するのか、自分の伝えたいことを整理できるからメールを送るのか、今は必要ないからとコミュニケーションをとらないのか。 

 

それを判断していく元となるのは心の信号機。心の信号機を育てるとは、人格形成の3つの基盤を整えることです。

 

 

 

Point5:

 

心を育てるには、人格形成の3つの基盤【①快動・②自律・③心の安定】を整える。

 

 

【快動・自律・心の安定】を一つずつ詳しく見ていきましょう。その前に知っておくべき概念です。

 

 

アイデンティティ(自分らしさ)の作られ方

 

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