こんにちは。保育士セラピストmayaです。
乾燥する季節、冬。
お肌のカサカサに、かゆみや肌荒れ・・・乾燥が原因でニキビができることだってあります。なんとかしたいですよね。冬は保湿のスキンケアが大事になりますが、保湿した“つもり”で終わっていませんか?
正しく理解すれば、肌のトラブルや悩みの8割は防げるとも言われる保湿。
なんとなくの化粧品選びから自分に合ったスキンケアに、変えていきましょう。
本記事の内容
- 保湿の正しい意味と間違った常識
- 乾燥を防ぐ成分ってこんなもの
- 保湿を叶える基本を押さえよう
■保湿の正しい意味と間違った常識
保湿の正しい意味とは
保湿とは文字通り、「湿り気を保つこと」。つまり肌の水分を適度に維持するためのスキンケアのこと。
「なんで今さらそんなことを?」という人もいらっしゃるかもしれませんが、実は保湿の意味を正しく理解している人は実は少ないのです。
健康な肌の角層には、約20~30%の水分が含まれていますが、これが20%以下になることを「乾燥肌」と言います。冬など空気中の湿度が50%以下になると、角層の水分が急激に蒸発しやすくなります。
肌がつっぱる等の自覚症状が出て来た時には、肌の水分量が10%以下になっていることも!
肌から水分がなくならないようにするのが保湿の役割です。
人間の肌にはもともと水分を維持する仕組みが備わっています。その機能は年齢と共に低くなるので、それを補ってあげるのが保湿の目的です。
化粧水=保湿ではない
肌の水分と言えば「化粧水」と思われがちですが、水そのものを与えても蒸発してしまうので、保湿にはなりません。
また化粧水が蒸発しないよう、乳液やクリームでフタをすればOKと考えている人もいますが、保湿成分として配合されているものによるので全てOKというわけではありません。
本当の保湿とは、肌の外から水分をとりいれるのではなく、体の内側から湧き出る水分を肌の中で保つようサポートすること。
乾燥を防ぐ成分ってこんなもの
保湿に対する間違った常識
次に紹介するのは、皮膚科学的に見るとポイントのずれた保湿です。
「惜しい!」スキンケア
- 肌がカサつくときは化粧水をたっぷりつける
- 化粧水はシートマスクで肌にじっくり浸透させるべき
- 化粧水が蒸発しないように油分でフタをする
- テカリ・ニキビ肌なので保湿は省略してOK
- 肌のうるおいを逃がさないように、洗顔料はしっとりタイプを選ぶ
乾燥の対策は保湿物質を与えること
うるおった肌は、正しい保湿ができている証拠。では、肌が潤うとはそもそもどんな状態を指すのでしょうか?
それは肌が自ら「保湿物質」をつくり、角層内に水分を蓄えておける状態のこと。
保湿物質がきちんと働いていれば、湿度が0%になっても水分は蒸発しません。保湿物質をつくる力が弱まると、肌は乾燥するのです。
保湿物質ってこんなもの
代表的になものを見てみましょう。保湿成分は、水分のキープ方法がいろいろあります。
これから3つのタイプ別に紹介しますので、肌の状態に合わせて使い分けるといいですね。
★水分をはさみ込むタイプ
このタイプは、水をサンドイッチ状にはさみ込んで、しっかりキープする性質があります。
セラミド
細胞間脂質の約40%を占める。水分を強力にはさみ込んでキープする。まわりの湿度が下がっても水分キープできる力強い味方になる保湿物質。
スフィンゴ脂質(スフィンゴリピッド)
細胞間脂質としてセラミドと同じ働きをするが、保湿力はセラミドより弱い。
水素添加大豆レシチン
大豆から抽出される成分。
ステアリン酸コレステロール
細胞間脂質としてセラミドと同じ働きをするが、保湿力はセラミドより弱い。
★水分を抱え込むタイプ
肌の奥の真皮層にもともとある成分がよく使われます。ただしこれらを肌に塗る場合、真皮層まで吸収されることはありません。肌のバリア機能が働くからです。
角質内で保湿として働くので、湿度が下がっても水分を抱え込んだままキープしてくれます。
スキンケアのほか、ボディケアクリームやハンドクリームにもよく配合されます。
ヒアルロン酸
真皮にあるゼリー状の物質。200~600倍の水分を蓄える力がある。敏感肌の人にもおすすめ。
コラーゲン
真皮では弾力を保つ働きを持っているが、化粧品として配合される場合は保湿成分となる。専用機器を使用せずに、塗るだけの場合は真皮までは吸収されない。
エラスチン
これも真皮にある物質。保湿力が強いため、化粧品に配合されることもある。
ヘパリン類似物質
血液中のヘパリンという成分に水分含有力があることから、類似の成分を保湿成分として応用したもの。医薬品にも使われている。
★水分をつかむタイプ
水分を吸湿する性質がありますが、冬場など湿度が低い時には保湿力が下がってしまいます。
天然保湿因子(NMF)
角質細胞内にある水溶性の成分。アミノ酸や尿素、PCA(ピロリドンカルボン酸)など、約20種類の成分で構成されている。保湿力は強くないがサラッとしていて使用感がよいため、化粧水によく配合されている。
PG(プロピレングリコール)、グリセリン、1.3BG(ブチレングリコール)
多価アルコール。吸湿性に優れ、化粧品にはよく使われる成分。保湿力はあまり強くない。
■保湿を叶える基本を押さえよう
よく使われている保湿アイテムの使用ポイントを押さえましょう。
★化粧水
「手とコットンどっちでつけたらいい?」と質問されることがよくありますが、普段のスキンケアでコットンを使う必要はありません。
なぜなら力を入れ過ぎて肌をこすってしまったり、強くパッティングしすぎるなどのマイナス効果を与えることも多いから。
含まれる保湿成分を得るためにもそれぞれの商品で定められている使用量を再確認しましょう。化粧水の大半は「水」なので、保湿成分をあまり配合できません。保湿効果を期待しすぎるのは禁物です。
しかも実は化粧水をつけても、浸透するのは角層の2~3層だけで、つける意味としては清涼感や快い気分のため。スキンケアに必須というわけではありません。
★美容液
保湿や美白やアンチエイジングなど、有効成分がたっぷり含まれている美容液。
肌に浸透しやすいようにナノカプセル化したり、成分が長く肌に留まるよう加工されていたりと、内容だけでなく加工技術も工夫されているので、高価なものもありますよね。
しっかり効かせるために大事なのはケチらないこと!説明書に記載の量を守らないと効果は出ません。
また美白目的だから頬だけ、アンチエイジング対策だから目元だけ、という部分的な使い方はおすすめしません。予防のために塗るものですから顔全体が望ましいですね。
美容液はスキンケアのメインとなる重要なアイテムです。積極的に取り入れていきましょう。
>>>普段のスキンケアに美容液を使っていない方はこちら↓をご覧ください
【ブログ】2020年冬の肌は普通じゃない!マスク肌荒れを救うヒト幹細胞スキンケア
★乳液&クリーム
最大の目的は油分を補うこと。水分と油分のバランスで乳液かクリームかに分かれるので、使用はどちらか一方でOKです。
30代まではきちんとした保湿が行えていれば、自分の皮脂の分泌量で十分なので、使わなくても大丈夫です。しかし40代~や30代でも乾燥しているなら、部分的に様子を見ながら必要量をつけていきましょう。
特に目元や口元は皮脂腺が少なく乾燥しやすいので、部分的につけるといい人もいます。部分的につけるなら薬指の腹で優しくトントンとなじませましょう。全体につけるなら手の平にとった後、なじませていきます。
こすり過ぎはNGです。擦りこまなくても浸透していきますのでご安心を。
革のバッグや靴に油分を与えると、表面がなめらかになりますね。肌もこれと同じです。
■自分で保湿できる肌をつくるために
自分の肌に足りない成分をきちんと補えば、文字通り「湿り気を保つ」ことができます。
自分に合う保湿成分が見つからない方には、当サロンの「自分で保湿できる肌になる集中ケアコース」がおすすめです(先着5名様)
こちらのコースでは、肌がみずから保湿物質を作れる肌を育てることができます。普段忙しくて十分にできないお手入れをカバーできますよ^^
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とはいえ土台となるのは、適度な運動・偏らない栄養・十分な休養 この3つです。美肌を生むライフスタイルを整えながら、自分の肌を楽しく育てていきましょう!