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しつけ?叱り過ぎ?旦那が子どもを怒りすぎる時、母親にできること

 

 「旦那がまた子どもを怒ってる…」

「そんな叱り方で子どもに悪影響が出ないか…心配」

「本人に何をどうやって伝えたらいいのかな」

 

夫婦で育児をしていると相手に対して、「それは怒り過ぎなんじゃない?」とか「言い方がキツいなぁ」と思うことがありませんか?我が家はあります。

 

その場面に出くわしたときの対処法を書いてみようと思うんですよね。注意点も合わせてお伝えします。

 

子育て…のみならず生きていくこと自体が、いろんな人とやっていくこと。意見が食い違うことも、やり方が好かないこともあるでしょう。

 

私、自分が運営するリラクゼーションサロンで60代とか70代とか落ち着いた世代の方とお話しすることがよくありますが、なんというかもう、卓越されてますよね。そんな中思うのは、今の苦労はきっと、年を重ねた先の”人間としての深さ”になるであろうということ。

 

めざそうじゃありませんか!笑

 

旦那が子どもを怒りすぎる時。これはしつけ?怒り過ぎてる?そのあたりを冷静にみて、母親にできること。見つけていきましょう。

 

 

【目次】

 

  1. 叱り過ぎか?しつけの許容範囲か?ジャッジするポイント
  2. 子どもへの悪影響はパートナー次第
  3. 「これは虐待かも?」と思ったら
  4. 何の怒りなのか?をハッキリさせよう

 

 

 

 

叱り過ぎか?しつけの許容範囲か?ジャッジするポイント

 

「旦那がまた子どもを怒ってる…」「そんな叱り方で子どもに悪影響が出ないか…心配」「本人に何をどうやって伝えたらいいのかな」

 

でも私たち母親だからこそ、こういう時にできることがあります。それは、しつけなのか怒りなのかを判断すること。しつけ(躾:身の回りを美しくする術を教えること)として判断できる範囲なのか、それともしつけを超えちゃってて個人の怒りをぶつけてしまってるのか。

 

審判員になったつもりで、冷静にジャッジします。

 

これは、母親が父親に対してだけじゃなく、逆もありますね。我が家もあります、私がヒートアップし過ぎて、父親である夫が冷静でいてくれること。

 

まぁ人間ですから、親とはいえ、いつもいつも穏やかではいられませんし、子ども相手にしてると視野が狭くなることは往々にしてあること。だから2人で育児してるんですよね!

 

 

 

 

我が家で昨日、起こった出来事を例にします。

 

うちにいる3人の幼児のうち、上の2人(6歳男と4歳女)の話。私がふと気がつくと、6歳が4歳になにやら謝ってました。「ごめんねっ!ごめんねって言ってるでしょ!!」

 

すると許しきれなかった4歳が、たまらずその場を去ったんですね。6歳は追いかけて、なおも謝る。「ごめんねって言ってるでしょ!!!」

 

バシッ!

 

...どうやら謝罪が伝わらなかった6歳が、ガマンしきれずおもちゃの剣(プラスチック製)で4歳のお尻をぶった…。それを見ていた父親が、雷を落とします。

 

「そんな使い方をするなら、お前は出ていけ!」

 

 

 

そこからは嵐ですよ。外に放り出された6歳は泣きわめき、それを見た4歳も恐怖と後悔で顔をグシャグシャにし、父親はイライラ、カリカリ、むかむか。

 

 

 

「うわぁ…また旦那がキツく怒ってるよ…」となったとき、冷静にジャッジする3つのポイントを紹介します。

 

 

●一貫性があるか?

 

●子どものための躾か?大人のストレスをぶつけているだけか?

 

 ●虐待レベルかどうか

 

 

一貫性。大事です。「昨日はここで遊んでいい」といったのに、「今日はダメだ」。この前は食べなくても怒られなかったのに、今回はむりやり食べさせられた。一人の人間からちぐはぐなことを言われると、子どもは無意識にその人への信頼を失います。

 

子どものためのしつけかどうか?例えば、子どもの着替え。ふだんは「じぶんで!」と言い張る我が子を待ってあげられるのに、頭痛があるときは「早くしなさい!」と怒鳴りつけてしまう、とか。

 

虐待レベルかどうか?正直なところ、手をあげてしまった経験がある人もいるでしょう。何回までならいいというものではありませんが、程度の問題です。後ほどもう少し解説しますね。

 

 

子どもへの悪影響はパートナー次第

 

他人が子どもに接する姿を見て、「え?そんなので大丈夫?」と思うこともありますよね。

 

そもそも、父親と母親のやり方は違って当然。一見荒く見えても、父親の言動から学んでいることもあります。

 

>>自慢のママをめざす!オンライン育児説明書

 

それが子どもの将来に悪影響になるかどうかは、フォローしだい。操作できます、大丈夫。子どもを親の感情で振り回してしまったことを、必要以上にビビらなくていいです。子どもはとても柔軟性があります。

 

そこでできた傷が、できるだけ早く癒えるようにと、私は6歳にこう話しました。

 

 

(嵐が過ぎ去ったあと、ひざに座らせて)「大変だったね。謝ろうとしたんだよね、お母さん見てたよ、偉いなと思った。ぼくの話を聞いてくれなかったから、イーッ!ってなったのよね。うんうん。たしかに剣は相手に傷をつけるもの。だけどそれは昔の話。今の時代は剣を相手の体に向けるのはダメなのよ。遊ぶときはいいんだけどね。そこらへんが難しいね。

4歳ちゃんに謝りたかったんだよね?(うん)もう一回ちゃんと謝りに行こう。で、お父さんは、剣をそういうふうに使っちゃいけないってことを君に教えたかったんだよ。次から”この剣で人の体は叩かないようにする”って話してみたらいいと思う。どう?」

 

 

 

 

 

この返し方がよいわけではないかもしれません。十人十色の返し方があることでしょう。ここでお伝えしたいことは内容ではなく、旦那が子どもを怒りすぎる時、母親にできることは、冷静に仲介役になることだと思うのです。

 

6歳なら「人が痛いことは、してはいけない」とキッチリ伝えます。だけど2~3歳だとこのあたりは、押し付けるにはまだ早いかな。プラスチックのおもちゃの剣はまだ与えていないと思いますが、もし何かの棒を振り回しているのを見たら(好きですよね、男の子って...笑)次は一緒に遊ぼうって言うだろうな。

 

そして6歳には今回、こう付け加えました。

 

「君はこの剣が大好きだよね。使い方も上手。だけどお父さんがいる時は、使うのはやめておいたら?兄妹げんかになってカッとなったとき、次同じこと(他人を剣でたたく)をしたらお父さん、この剣を捨てるって言ってたよ(本当)。お母さんがいる時なら、間違った使い方してたら教えてあげるから。」

 

こうして伝えたかったのは、○○できなかったらどうするか?という処世術。社会生活をしていくための世渡りの方法。隠れて何かをすることを教えてるみたいで、ドキドキしたんですけどね、でも、世渡りも大事!そういうことも伝えていきたいから。

 

 

 

 

 

 

「これは虐待かも?」と思ったら

 

 

フォローしきれなくなってきたら、危険な状態にまた一歩近づいていると、私たち親が自覚することは大事です。こういうところに相談をするのはためらわないでください。なんせ無料です。

 

>>厚生労働省:虐待対応ダイヤル#189について

 

 

でも私の正直な気持ちを話すと、国が決める虐待の基準って甘いと思うんですよね。例えばこちらにいろんなケースが紹介されていますが、中には「こんなになるまで放っておいちゃダメでしょ」と思うものもある。(引用:子ども虐待対応の手引き - 厚生労働省)

 

こんなになるまで放っておいてるのは、私たち親なんですよ。気づくのが遅いと、問題はどんどん大きくなる。

 

「この育児は子どものためにならないんじゃないかな」という点を見つけたら、「こんな子育てにしていきたいよね」とどこかで共有する。そういう志をどちらか一方が持てているなら、保ってほしいなと思うんです。

 

 

 

何の怒りなのか?をハッキリさせよう

 

では、保っていくうえで「怒り過ぎてる時、どうやって伝えたらいいのかな」この点を考えてみましょう。その前にまず私は、その悩みを持っていることに盛大な拍手を贈りたいと思います。ここまで読んでくださってるあなたも私も、すでに”いい親”だと思いますよマジで。

 

怒りの出所をハッキリさせましょう。パートナーが子どもに対して怒っている場面が、子どものためなのか?自分の問題なのか?それによってパートナーとしての対処が変わってきます。

 

図にしてみました。

 

 

 

「精神年齢5歳ですね」となったとき。「もう!ちょっと聞いてよ!うちの旦那さぁ!」と誰かにぶちまけたくなるパターンのやつです…。

 

パートナーとしてできる対策をセラピスト目線であげてみます

 

①血糖値が急上昇する食べ物が多くないですか?急にスイッチが入りやすくなります。

②もう一人の子どもだと腹をくくる。予測性で精神安定

③体の硬さは心の硬さ。不調がないかチェック

 

最後に、セラピスト的受け止め方をお伝えします。

 

子どもに怒り過ぎるのが、パートナー自身の心の問題(仕事や人間関係のストレスなど)の場合、受け止めてたらあなたがしんどいだけです。受け止めるのではなく、循環させるイメージを持ってください。

「今は、その仲介役でいるんだ」と思えたら少し気が楽になってきませんか。

 

 

今日もお疲れ様です!

 

 

 

 

知っているから待てる。

知っているから許せる。

知っているからできる。

 

正しい知識を持って、ゆとりある心で自分に、子どもに、接してあげるきっかけになるような知識を、保育・体づくりの観点からお伝えしています。

 

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